2009年4月16日木曜日

紅廣木材への工場見学


2009年3月31 日(火)に、紅廣木材の春日井工場を見学してきました。

-紅廣木材
戦後名古屋でいちはやく集成材の研究と開発に着手した会社で、現在は集成材、突板、無垢材を取扱い、住宅の内装材を手がけている。

紅廣木材の紅谷さんによれば、現在は少量、多品目、短納期の受注を受けているため、生産ラインに乗らない面倒な加工が可能なようです。
今後は、紅廣木材への製品の提案に向けて、製品のデザインエスキスや製品のマーケットの調査などを行っていきます。

紅廣木材

製品化への問題点

現在までの3つの展示・インスタレーションでは、都市の森・再生工房の木材資源を利用してきました。

しかし、製品化するに当たり大きな問題点があります。

1. 生木の加工が難しい
これらの木材資源は、都市の森・再生工房では製材・乾燥を行った後に家具への加工を行っていますが、研究室では製材する前の「生木」を利用して来ました。
含水率が多い生木は、固く、狂いが生じやすいため、加工が難しくといえます。

2. 大量生産に耐えられること
都市の森・再生工房の木材資源の供給は剪定事業者にゆだねられるために、安定していません。また、家庭の庭木や寺院の樹木などが主な資材なので、一定の寸法の木材資源が得られません。
寸法や量の問題から、工場で生産ラインに乗せることが困難といえます。

以上より、都市の森・再生工房の木材資源を利用た製品化への取り組みは難しいと言えます。

そこで、生産ラインに乗り、大量生産が可能な事業者をType A/Bの増沢さんが探してくれました。
その事業者が「紅廣木材」です。

もちろん、引き続き「都市の森・再生工房」による剪定資材の利用方法も考えます。

デザイン学会論文

研究室で論文を2編書きました。

都市部における木質資源のサイクル化への取り組み その1
~名古屋市の緑被地の現状と課題~

都市部における木質資源のサイクル化への取り組み その2
~名古屋市の剪定資源の再利用計画~

ヒアリング調査に協力していただいた名古屋市緑政土木局の石田正嗣さん、鈴木真祐子さん、都市の森・再生工房の佐藤仁志さん、渡辺径さん、長坂洋さんには大変感謝申し上げます。

Parasol□Tree


出展:アーツチャレンジ2009 http://arts-challenge.com/art.html
開催期間:2009年2月17日(火)~3月1日(日)
展示会場:愛知芸術文化センター
出展者:伊藤孝紀研究室
(坂井大介・香村翼・春日和俊・上島克之
 ・本田耕二郎・本田たくや・上野)
制作指導:大窪献二(DOUGU)
協賛:都市の森再生工房、有限会社タイプ・エービー

知育家具



-Concept  
子供の行為を誘発し、使い方を自ら発見し、使う楽しみを見出していくプロダクトのような家具。

-都市の森  
現在、市内の公園や街路にある樹木の伐採・剪定の際に出る木材は、燃料チップとして一律に処理されています。『HALLOW with 都市の森』では、この木材を資源として再利用しました。

出展:NDW Nagoya Design Week 2008
開催期間:2008年10月15日(水)~10月28日(日)
展示会場:REAL Style http://www.real-style.jp/
出展者:上谷慶太・杉山浩太・富田有一・福島巧也・内木智草
制作指導:大窪献二(DOUGU)
協賛:都市の森再生工房、有限会社タイプ・エービー

都市の森・再生工房

『HALLOW』に木材を提供していただいた団体です。

-都市の森・再生工房
街で育って、いらなくなった木、(家庭の庭木、神社や公園、街路樹並木、山の間伐を待つ森)を木材資源として捉え、活用しようと2006年に発足、2007年に活動を開始した。

名古屋市内の造園業者、植木屋、緑化整備事業者が剪定及び伐採した剪定枝を譲り受け、家具に加工する他、学生、芸術家への木質資源の提供やワークショップを行っている。

都市の森・再生工房
http://www.geocities.jp/toshinomorikobo/index.html

HALLOW with 都市の森



-Concept  

20世紀、家具のデザインは機能主義が中心でした。現在、生産の効率化、寸法、素材などの一律化を進めるあまり、使い手である人間の視点が希薄になっています。情報化が進み、常に時間に追われる都市生活では、スピードの追及に拍車がかかるばかりです。それは、通勤、通学をする際に、様々な機器(携帯電話・i-pod・i-touch・時計・アクセサリーなど)を携帯する生活スタイルに如実に現われています。これらの携帯機器は、充電や収納の制約を受け、自宅ではバラバラに置かれるのが一般的です。  ここでは、外出時の携帯機器を武装するかのようなスタイルから、自宅では解放されるような家具を試みました。都市生活では、自宅での『ゆとり』ある時間が大切なはずです。それは、短く・小さく、些細な『ゆとり』でも良く、『ゆとり』を導く小さな仕掛けの集積こそが新しい価値(効率や発想)を生み出すのです。  『ゆとり』を生み出すとは、機能とカタチが一対にあるのではなく、使う人間に考える(感じる)余裕のある家具をデザインすることです。使い手が、使い方を自ら発見し、使う楽しみを見出していく家具。

-都市の森  

現在、市内の公園や街路にある樹木の伐採・剪定の際に出る木材は、燃料チップとして一律に処理されています。『HALLOW with 都市の森』では、この木材を資源として再利用しました。

出展:DWN Designer's Week in Nagoya 2007
開催期間:2007年10月18日(木)~10月29日(月)
展示会場:REAL Style http://www.real-style.jp/
出展者:上谷慶太・遠藤泉・國分喜勝・鈴木悟史・富田有一
制作指導:大窪献二(DOUGU)
協賛:都市の森再生工房、有限会社タイプ・エービー

2009年4月14日火曜日

『HALLOW』とは?

『HALLOW』の担当のM1 内木智草です。
これからブログの更新を行っていきます。よろしくお願いします。

-まず、HALLOWとは何でしょうか?

『HALLOW』
『ゆとり』を導く仕掛けを『HOLLOW(凹み・穴・隙間)』と捉えた。 人間が知覚し易く、認知するための『HOLLOW』をつくり、 『HOLLOW』の呼びかけ(HALLO)に、使い手は行為を誘発され、 自由な発想を産み出していく家具。

以上のコンセプトの元、2007年にプロジェクトを立ち上げました。

伊藤孝紀研究室では、ひとりひとりの学生がデザインを重ね、 現在までに3つの展示会・インスタレーションに計17作品の家具・プロダクトを出展しています。

-次に、2007年度、2008年度の活動を簡単に紹介します。

2007年度
10月18日~29日 DWN2007 「HALLOW」with 都市の森

2008年度
10月15日~26日 NDW2008 知育家具
02月17日~03月01日 アーツチャレンジ2009 Parasol □ Tree
03月25日 デザイン学会論文提出

今までの活動の詳細、作品は後日紹介します。

現在はこれまでの成果と課題を元に、『HOLLOW』の商品化を目指して研究、デザインを行っています。